Pub97 モンスターは既に素手ではない?
- 2017/04/17
- 20:29
土曜夜から日曜にかけて
ほぼ徹夜で色々確かめたせいか頭が痛った……。
変な夢もみたし無理は良くない。
しかし結局のところ解らないところは残った。
Pub97未導入シャードにおける現在の受け流しの実際問題。
どうせ新Pubがきたらある程度解っていくことなのだろうけど、やっぱりこれまで僕が対戦闘で思ってきたことに、なにがしかの心残りをしたまま
このUOの歴史においてもかなり大きな変革になるであろうペット(モンスター及びNPC)の変革を迎えるのはしのびない。
変わってしまえば昔の世界に戻れないわけだし。
ということでもう一回、一般シャードのモンスターは本当に攻撃を受け流さないのかチェックしてみよう。
流石にまたGドラを実験素材に使うのは厳しいので違う奴をさがすことにします。
できるだけ魔法とか使ってこないそういうやつですね。
あと長く戦えて走りぎりとか一発一発まったり試せる奴……。
ということで今回のお相手は
The Great Ape
こいつはTCにて格闘スキルと受け流しが120オーバーであることを確認済み。
あの判で押したようなスキル値の設定は一般シャードでも有効でしょう。
もちろん一般シャードでは現在、モンスターの受け流しを見ることが見ることが出来ないのでその有無を確かめることは出来ません。
なお命中回避速度といった補正は一切使わず一発づつSpMを当てていきます。
受け流しがあればSpMがキャンセルされてアイコンの赤点灯が消えるでしょう。
それでは戦闘開始。
うはw めちゃ当たらないし落馬面倒だしw
そして何度もゴリラの群れに投げ飛ばされる。
と、バナナ集めもしながら戦闘すること2時間。
ついにGreat Ape打倒。
気になる受け流しは……。
やはり受け流しブロック一切発動せず!
一般シャードではモンスターの受け流しブロックは発生しないのかもしれない。
もしTCと同じであったとしたら流石に一回くらいはあっても良かったと思う。
でもこれは今の一般シャードのモンスターに受け流しが設定されていないことの意味にはならない。
そこは確かめようがないのだ。
さて今度はTC。
同じことをやってみました。
結果は……。
開始5分でSpMブロックされたんですが(;´Д`)
一般シャードで2時間も試したことがTCでは5分で終了でした。
・再考、本当に「受け流し」だけが問題なのか?
受け流し、受け流しともう今回で五回もブログを更新してしまった手前
いまさらなんですが、僕はもう一度ここを考えて見ようと思いました。
そもそも「受け流しが設定されていることがこの現象の本質なのだろうか」と。
いや、まあ現実これらが起きているわけだから受け流しが重要なキーであることは間違いないでしょう。
しかし……。
ということで、今度は格闘スキルと受け流しの関係を調べてみましょう。
今度はモンスターを調べません。
プレイヤーキャラのスキル上昇をチェックしてみます。
なぜそんなことを考えたのか?
(受け流しが上昇しはじめるヨモツウォーリア)
それは先日行った、モンスターの受け流しがどれだけプレイヤーの命中に影響しているかの体感チェックで
モンスターの受け流しスキルが上昇しただけでなく、受け流しスキル表示がなかったヨモツがスキルを習得し始めたという珍現象を思い出したからです。
もともと格闘値がGMを越えるとモンスターやペットは受け流しが見えるようになったりするというお話はあったので、格闘値GMであることはモンスター設定の際、受け流しスキル保有の指標になってはいる(あるいは、「いた」のでしょう)のでしょう。
ただ上のヨモツは例外だったようで受け流しは設定されていなかったが、条件を満たしていたのでプレイヤーとの戦闘中にスキル上昇があった。
と見ています。
ということで実験開始。
まず一般シャードで素手のまま猫ブローを行い受け流しが上がるかどうかを確かめます。
ペットを購入して即リリース。
もしリアルだったらネット炎上必至です。
あと、この「お別れしますか?」って選択肢に躊躇がよぎるのよね。
アスナ「あれは単なるオブジェクトです。たとえ殺されようとまたリポップするのだから」
まあ……ボスモンスターを街に誘導し、NPCにターゲットを引き受けさせて横から安全に叩くという鬼ryもとい素敵作戦の提案者、ソードアートオンライン5話目くらいまでのアスナさんのハートオブアイアンだったらしゃっきりぽんで余裕なんでしょうが。
それはそれとして……。
・一般シャード
とりあえず、さよならしてから猫ちゃんにアタックしてもらう。
まずは素手状態で受け流しチェック。
当然あがりません。
次に武器を持たせてみました。
お、あがるあがる。
やっぱり受け流しには武器か盾を装備する必要がある。
当たり前ですね。
・TC1
同じことをやってみました。
猫「あなたを主人だと受け入れたようです」
くっ……。
すぐリリースしなければいけないのに余計な説明が出るようになっていた。
素手状態。
やっぱり上がらず。
あがらないか~。
剣持ち。
上がる上がる。
連続する上昇判定。
当然でしたが一般シャードTC1、どっちでも武器持ちなら上がりました。
よく知られているけど、盾を持たせるとさらに上がりは早いのよね。
さて、これで解ったことは
素手は格闘スキルだが、プレイヤーにおいては素手状態での受け流しスキル上昇はないということ。
そして相変わらず受け流しスキル上昇には武器を持つか盾をもつことが必要であるということです。
これは前述のヨモツウォーリアの受け流しスキル上昇現象と相反することです。
ここでもう一度現状からの推測をまとめてみる。
・Pub97未導入の現在の一般シャードの推測
1 一般シャード(Pub96まで)
実は一部モンスターにも格闘値GM以上のものには受け流しスキルが設定されていたが
格闘スキルに関してはプレイヤーと同じルールなためブロックは発生しなかった。
2 一般シャード(Pub96まで)
実体は不明だが、モンスターの格闘スキルはそもそもプレイヤーと同じモノではなかった。
モンスターには受け流しスキルが設定されていなかったためブロックは発生しなかった。
・Pub97のTC1の状態の推測
1 TC1(Pub97)
実は一部モンスターにも格闘値GM以上のものには受け流しスキルが設定されていたが
モンスターの格闘スキルはプレイヤーとは別のモノとなった。(武器装備と同様の扱いになった)
なので、受け流しを持つモンスターにはブロックが発生することになってしまった。
2 TC1(Pub97)
モンスターの格闘スキルはそもそも武器扱いだった。
受け流しをスキルを新たに設定したためブロックが発生することになった。
3 TC1(Pub97)
モンスターは見えない盾を装備しはじめた。
だからヨモツウォーリアの受け流しスキルが上がった。
この中だとTC1の3の推測はかなりぶっとびで
もしこれが本当なら新ペット育成コンテンツで武士道スキルあげるのは地雷選択以外のなにものでもないことになります。
乱戦やチャンプ祭壇回しでは、ペットは集中攻撃を全被弾し秒速で昇天するでしょう……。
あと3の場合はPub97以降、開発者が意図的に付加する以外にないから(間違いなくPub96以前にはなかった現象だから)、こんな初歩的で致命的でアンフェアなデメリットに気がつかないわけがない。(と……思うよ? たぶん……。 *動揺*)
じゃあ……。
最後にあいつと戦ってみるか。
それは
ザ N P C 海 賊!
ブースターパック『未踏の航路』で楽しむ事が出来るコンテンツの一つ、海賊狩りで出会うNPC。
キャラベル船のような帆船を操り大砲で敵船にダメージを与え中の船員と船長の海賊と戦うことができる。
今回の話とは関係ないですが、結構面白いので個人的にお勧めの拡張です。
この海賊、最初は弓を装備してプレイヤーを狙ってくるのですが、この海賊が装備している弓はディザームではたき落とすことが出来ます。
そうすると海賊は素手状態になって戦ってくるのですが、このときこちらのSpMをブロックするかどうかを
Pub97のTCの海賊でためしてみます。
しかし人間型NPCのスキルはどうなっているのか調べることができません。
ひょっとしたら一括の交戦スキルで素手を含む全ての武器を扱えるのかもしれないし
弓と格闘二つのスキルが持たされているのかもしれない。
ただ海賊に関してはなぜか素手だと強くなる傾向があるので弓スキルと格闘スキル
両方もっているかもしれませんね。
単なる推測ですが。
普通なら受け流しスキルがあっても弓装備時はSpMをはじけないし、格闘スキルでも同様のはずです。
モンスターの格闘スキルがSpMをブロックすることは解ったのですが
ひょっとしたら弓と格闘、二つのスキルがあるかもしれないこの海賊はディザームによって戦闘でどう変化するのか。
その前に一般シャードでも試してみました。
弓装備時の海賊
当たり前ですが簡単に攻撃命中。
さくさくHPが削れる。
SpMもまったくブロックされず。
ディザーム後、素手の海賊。
若干痛かったり回避が高くなった気がするけどSpMがブロックされることはない。
やっぱりスキル二頭立てで格闘のほうが高めに設定されているんでしょうか。
当たり前ですが人間型NPCのため受け流しあるかどうかわかりません。
しかしこの素手の戦闘能力を見るに、格闘スキル100以上は確実でしょう……。
そして格闘スキル100以上のエネミーモブには受け流しがある可能性があります。
さてTC1。
いやあ……。
船を用意するところから始めないといけないわけで……。
うっかり転送制限にかかってどうにもなりませんでした。
しょうがないので現地調達。
船は徳之船でいいのでしょうけど、大砲やら導火線やら火薬袋、果ては装填棒、点火棒まで自作しないといけない。
UOこれが変態的に細かいのよね……。
大砲撃つまでの順序も細かいし。
あれやこれや色々やってやっと船準備完了です。
さあて。
海賊と戦うぞ~。
うってつけの奴を見つけたので砲撃開始。
さっさと甲板耐久値を減らして乗り込みます。
早速実験開始!
うーん。
弓持ち海賊はSpMを弾くような受け流しブロックをしませんね。
余裕さくさくでSpM全弾必中。
当たりまくりです。
さて、あまり減らしすぎて実験に支障をきたすとなんだしディザームしてしまいましょう。
ガツン! と……。
さあ、いざ!
SpM、SpM……。
!?
SpMキャンセル発生!
こいつ受け流したのか!?
メッセージは……でていない。
これは前回確かめたのと同じだ。
素手の相手に武器でSpMを放ち、それがブロックされてもメッセージには表示されない!
ならこちらも素手だ!
格闘スキルを120に設定。
ステゴロ、パラブロウ……!
むちゃ痛いし!
っていうか死んだ。
いやアリエナイつよさなんですが。
まあ命中回避なしにしてますけどね。
これ普通に素手で戦うの実験どころじゃないな……。
ということで別キャラのバードを呼び寄せ、沈静の魔曲を歌わせることに。
ダメージ低減効果を受けながらやるしかない。
それでも厳しいと思うけど……。
準備は整った。
見てやろうじゃないかモンスターの格闘スキルの実体を!
受け流しブロック発生確認!
これは……。
■まとめ~モンスターはもう既に素手ではない?(素手だけに)
これまで五回に渡り、あれやこれやとやってきました。
受け流しブロック発生の件はまず
Pub97のエネミーモブは受け流しスキルを確認出来る。
これはそもそもあったものが見られるようになっただけのか、それとも新たに設定されたものなのかはわからない。
格闘GM以上のモンスターは受け流しスキルを持っていることが多い。
持っていない場合でも戦闘中に覚えていくことがある。
受け流しスキルのあるモンスターは、格闘スキルのみの表示だけど(具体的には解らないが)武器を持っているかのようにプレイヤーの攻撃をブロックをすることがある。
人間型敵性NPCの場合、対象が弓を装備しているとブロックが発生しないがディザームなどで素手になるとブロックする。
ひょっとしたら受け流しではなく、モンスターの格闘スキルがプレイヤーの格闘スキルとは異なるものになってしまっているのではないだろうか。
表示上は格闘となっているけれど、それでもペット育成と能力付加で武器をもった戦闘を有するものと同じようになってブロックしていたら……。
モンスターの両手、あるいは両足は武器であり凶器。
彼らの拳、掌は剣より斬れ、スレッジハンマーより重い衝撃を持ち、クリスのような鋭さ。
それらのモノと同等なのだろうか……。
『影技』かよ!
しかしPub97モンスターの格闘術はまさにシャドウスキルそのものなのでは……。
プレイヤーもシャドウスキル使えるなら僕もPub97以降、セヴァール目指しまぁす!
そんなPub97が試される大地人柱シャードに来る日はもう近い。
最後に
ちゃんとした装備で戦うと攻撃はわりと命中します。
120の武器スキルと回避低下などの効果、さらに装備プロパティで命中を確保しておけば、ブロックは人によっては気にならないかも知れません。
いまのところメッセージが出るわけでもないのでブロックが発生しても気がつかないケースもあると思います。
とはいっても無かったことが起きるので戦士の見方をすればモンスターの受け流し能力発動はひとつのデメリットの側面なのは間違いない。
またペットだけを見たならば、彼らが受け流しスキルを使うようになるというのはテイマーにとっては強化に繋がってはいると思います。
しかしモンスターも同様の状態に置かれているわけで、ペットとモンスターというクリーチャー同士戦いにはプラスマイナス相殺的な部分もありそうです。
戦闘の難易はプレイ環境、キャラクターの装備、キャラクターのスキル構成によって異なりますし
何と戦うか、その対象がどれほどの格闘値、受け流し値、あるいはその他のアビリティを持っているか。
そして戦闘状況がどれだけのスピードで変化していくか。
それらは絶対的ではなく相対的で、かつ個別的な側面があることは忘れるわけにいきません。
みんながみんな同じスキル構成のキャラと装備を持ち
かつ同じPC、同じデバイス
同じクライアント(UOは二つあるしクラシックではUOAもある)、同じ身体能力、反射神経だったら話は別ですが、そうではない(UOは割と多様性が開かれている方だと思う)のが現実なので。
そうなると、この受け流しの発動は今後エンドコンテンツの強モンスターと戦いに突入した際、モンスター打倒の必要な水準の上昇となった可能性はあるかもしれません。
特にソロでシビアなボスをやろういう場合はパーティー戦より影響は大きいかもしれません。
とりあえず不調和があると断然楽にはなるとおもいますが。
ちなみに僕はモンスターが新たに受け流しをしてくることが一概にどうこうと思ってはおらず、
ゲームプレイ内のバトルコンテンツを通じて、これまでと違う新しい感覚や表現性、エンターテイメント性をもたらしてくれるならば大歓迎。(単純な戦闘時間の極端な延長化や、ブロックによる致命的一撃の避けられ無さの増加しかないというだけなら正直……)
ありきたりな一言で表現するならば、作り手のなんらかの設計意図を感じること。
それを通じ、より多くのプレイヤーがより多彩な楽しみを見いだせることになっていけるならばそれはいいことだと思う。
なので今回のペット育成と強化であるPub97は楽しみではあります。
一般シャードのテイマーのGドラでシェイムのエナジーボルテックスを叩いてみました。
表示はされていませんが格闘値GM以上なので恐らく受け流し保有でしょう。
最後までEVを叩いてみました受け流しスキルは表示されることはなかった。
TC1にコピーした同じGドラ。
動物学でチェックしたところやっぱり受け流しを保有していました。
Gドラのスキル
同じようにシェイムのエナジーボルテックスと交戦。
受け流しスキルの上昇が見られました。
戦っていたエナジーボルテックスの受け流しスキルも上がってましたが。
HPが多いモンスターならば60くらいまであっという間にあがるかもしれませんね。
大人数でそういったHPの高い敵をたたけば終盤までに受け流しスキルもそれなりの値になるのでは。(猫ブロウ理論)
また武士道をもつスラッシャーやステイジアンドラゴンの回避率も気になるところです。
彼らの素手が両手武器か片手武器かしりませんが、武器と受け流しと武士道のスキルで回避向上関係が生じているかもしれません。
・追記
公式情報の翻訳でどうやらこれではというのを見つけました。
先月末の更新情報だったのね。
「◎ レスリングスキルがGMかそれ以上のペットは一定の確率で受け流しを発動するようになります。」
広田剣様より
内容はペットの話だった。
モンスターはなぜ……。
あとやっぱりレスリングがGMであることは受け流しスキル習得の条件として触れられている。
しかし、どう考えても今TCにあるPub97のペットやモンスターの戦闘状況は格闘スキルとなっているけど、これまでの、もしくはプレイヤーのそれとは違う気がするのよね……。
※ご注意
2017年4月17日 現在、Pub97はTC1にのみ導入されています。
本記事におけるPub97の内容は、現時点までのことを元にしたものです。
今後の変更や追加、修正は含みません。
ほぼ徹夜で色々確かめたせいか頭が痛った……。
変な夢もみたし無理は良くない。
しかし結局のところ解らないところは残った。
Pub97未導入シャードにおける現在の受け流しの実際問題。
どうせ新Pubがきたらある程度解っていくことなのだろうけど、やっぱりこれまで僕が対戦闘で思ってきたことに、なにがしかの心残りをしたまま
このUOの歴史においてもかなり大きな変革になるであろうペット(モンスター及びNPC)の変革を迎えるのはしのびない。
変わってしまえば昔の世界に戻れないわけだし。
ということでもう一回、一般シャードのモンスターは本当に攻撃を受け流さないのかチェックしてみよう。
流石にまたGドラを実験素材に使うのは厳しいので違う奴をさがすことにします。
できるだけ魔法とか使ってこないそういうやつですね。
あと長く戦えて走りぎりとか一発一発まったり試せる奴……。
ということで今回のお相手は
The Great Ape

こいつはTCにて格闘スキルと受け流しが120オーバーであることを確認済み。
あの判で押したようなスキル値の設定は一般シャードでも有効でしょう。
もちろん一般シャードでは現在、モンスターの受け流しを見ることが見ることが出来ないのでその有無を確かめることは出来ません。
なお命中回避速度といった補正は一切使わず一発づつSpMを当てていきます。
受け流しがあればSpMがキャンセルされてアイコンの赤点灯が消えるでしょう。
それでは戦闘開始。
うはw めちゃ当たらないし落馬面倒だしw
そして何度もゴリラの群れに投げ飛ばされる。
と、バナナ集めもしながら戦闘すること2時間。
ついにGreat Ape打倒。
気になる受け流しは……。

やはり受け流しブロック一切発動せず!
一般シャードではモンスターの受け流しブロックは発生しないのかもしれない。
もしTCと同じであったとしたら流石に一回くらいはあっても良かったと思う。
でもこれは今の一般シャードのモンスターに受け流しが設定されていないことの意味にはならない。
そこは確かめようがないのだ。
さて今度はTC。
同じことをやってみました。
結果は……。

開始5分でSpMブロックされたんですが(;´Д`)
一般シャードで2時間も試したことがTCでは5分で終了でした。
・再考、本当に「受け流し」だけが問題なのか?
受け流し、受け流しともう今回で五回もブログを更新してしまった手前
いまさらなんですが、僕はもう一度ここを考えて見ようと思いました。
そもそも「受け流しが設定されていることがこの現象の本質なのだろうか」と。
いや、まあ現実これらが起きているわけだから受け流しが重要なキーであることは間違いないでしょう。
しかし……。
ということで、今度は格闘スキルと受け流しの関係を調べてみましょう。
今度はモンスターを調べません。
プレイヤーキャラのスキル上昇をチェックしてみます。
なぜそんなことを考えたのか?

(受け流しが上昇しはじめるヨモツウォーリア)
それは先日行った、モンスターの受け流しがどれだけプレイヤーの命中に影響しているかの体感チェックで
モンスターの受け流しスキルが上昇しただけでなく、受け流しスキル表示がなかったヨモツがスキルを習得し始めたという珍現象を思い出したからです。
もともと格闘値がGMを越えるとモンスターやペットは受け流しが見えるようになったりするというお話はあったので、格闘値GMであることはモンスター設定の際、受け流しスキル保有の指標になってはいる(あるいは、「いた」のでしょう)のでしょう。
ただ上のヨモツは例外だったようで受け流しは設定されていなかったが、条件を満たしていたのでプレイヤーとの戦闘中にスキル上昇があった。
と見ています。
ということで実験開始。
まず一般シャードで素手のまま猫ブローを行い受け流しが上がるかどうかを確かめます。

ペットを購入して即リリース。
もしリアルだったらネット炎上必至です。

あと、この「お別れしますか?」って選択肢に躊躇がよぎるのよね。

アスナ「あれは単なるオブジェクトです。たとえ殺されようとまたリポップするのだから」
まあ……ボスモンスターを街に誘導し、NPCにターゲットを引き受けさせて横から安全に叩くという
それはそれとして……。
・一般シャード
とりあえず、さよならしてから猫ちゃんにアタックしてもらう。

まずは素手状態で受け流しチェック。
当然あがりません。

次に武器を持たせてみました。
お、あがるあがる。
やっぱり受け流しには武器か盾を装備する必要がある。
当たり前ですね。
・TC1
同じことをやってみました。

猫「あなたを主人だと受け入れたようです」
くっ……。
すぐリリースしなければいけないのに余計な説明が出るようになっていた。

素手状態。
やっぱり上がらず。
あがらないか~。

剣持ち。
上がる上がる。

連続する上昇判定。
当然でしたが一般シャードTC1、どっちでも武器持ちなら上がりました。
よく知られているけど、盾を持たせるとさらに上がりは早いのよね。
さて、これで解ったことは
素手は格闘スキルだが、プレイヤーにおいては素手状態での受け流しスキル上昇はないということ。
そして相変わらず受け流しスキル上昇には武器を持つか盾をもつことが必要であるということです。
これは前述のヨモツウォーリアの受け流しスキル上昇現象と相反することです。
ここでもう一度現状からの推測をまとめてみる。
・Pub97未導入の現在の一般シャードの推測
1 一般シャード(Pub96まで)
実は一部モンスターにも格闘値GM以上のものには受け流しスキルが設定されていたが
格闘スキルに関してはプレイヤーと同じルールなためブロックは発生しなかった。
2 一般シャード(Pub96まで)
実体は不明だが、モンスターの格闘スキルはそもそもプレイヤーと同じモノではなかった。
モンスターには受け流しスキルが設定されていなかったためブロックは発生しなかった。
・Pub97のTC1の状態の推測
1 TC1(Pub97)
実は一部モンスターにも格闘値GM以上のものには受け流しスキルが設定されていたが
モンスターの格闘スキルはプレイヤーとは別のモノとなった。(武器装備と同様の扱いになった)
なので、受け流しを持つモンスターにはブロックが発生することになってしまった。
2 TC1(Pub97)
モンスターの格闘スキルはそもそも武器扱いだった。
受け流しをスキルを新たに設定したためブロックが発生することになった。
3 TC1(Pub97)
モンスターは見えない盾を装備しはじめた。
だからヨモツウォーリアの受け流しスキルが上がった。
この中だとTC1の3の推測はかなりぶっとびで
もしこれが本当なら新ペット育成コンテンツで武士道スキルあげるのは地雷選択以外のなにものでもないことになります。
乱戦やチャンプ祭壇回しでは、ペットは集中攻撃を全被弾し秒速で昇天するでしょう……。
あと3の場合はPub97以降、開発者が意図的に付加する以外にないから(間違いなくPub96以前にはなかった現象だから)、こんな初歩的で致命的でアンフェアなデメリットに気がつかないわけがない。(と……思うよ? たぶん……。 *動揺*)
じゃあ……。
最後にあいつと戦ってみるか。
それは

ザ N P C 海 賊!
ブースターパック『未踏の航路』で楽しむ事が出来るコンテンツの一つ、海賊狩りで出会うNPC。
キャラベル船のような帆船を操り大砲で敵船にダメージを与え中の船員と船長の海賊と戦うことができる。
今回の話とは関係ないですが、結構面白いので個人的にお勧めの拡張です。
この海賊、最初は弓を装備してプレイヤーを狙ってくるのですが、この海賊が装備している弓はディザームではたき落とすことが出来ます。
そうすると海賊は素手状態になって戦ってくるのですが、このときこちらのSpMをブロックするかどうかを
Pub97のTCの海賊でためしてみます。
しかし人間型NPCのスキルはどうなっているのか調べることができません。
ひょっとしたら一括の交戦スキルで素手を含む全ての武器を扱えるのかもしれないし
弓と格闘二つのスキルが持たされているのかもしれない。
ただ海賊に関してはなぜか素手だと強くなる傾向があるので弓スキルと格闘スキル
両方もっているかもしれませんね。
単なる推測ですが。
普通なら受け流しスキルがあっても弓装備時はSpMをはじけないし、格闘スキルでも同様のはずです。
モンスターの格闘スキルがSpMをブロックすることは解ったのですが
ひょっとしたら弓と格闘、二つのスキルがあるかもしれないこの海賊はディザームによって戦闘でどう変化するのか。
その前に一般シャードでも試してみました。

弓装備時の海賊
当たり前ですが簡単に攻撃命中。
さくさくHPが削れる。
SpMもまったくブロックされず。

ディザーム後、素手の海賊。
若干痛かったり回避が高くなった気がするけどSpMがブロックされることはない。
やっぱりスキル二頭立てで格闘のほうが高めに設定されているんでしょうか。
当たり前ですが人間型NPCのため受け流しあるかどうかわかりません。
しかしこの素手の戦闘能力を見るに、格闘スキル100以上は確実でしょう……。
そして格闘スキル100以上のエネミーモブには受け流しがある可能性があります。
さてTC1。
いやあ……。
船を用意するところから始めないといけないわけで……。
うっかり転送制限にかかってどうにもなりませんでした。
しょうがないので現地調達。
船は徳之船でいいのでしょうけど、大砲やら導火線やら火薬袋、果ては装填棒、点火棒まで自作しないといけない。
UOこれが変態的に細かいのよね……。
大砲撃つまでの順序も細かいし。
あれやこれや色々やってやっと船準備完了です。
さあて。
海賊と戦うぞ~。
うってつけの奴を見つけたので砲撃開始。
さっさと甲板耐久値を減らして乗り込みます。
早速実験開始!

うーん。
弓持ち海賊はSpMを弾くような受け流しブロックをしませんね。
余裕さくさくでSpM全弾必中。
当たりまくりです。
さて、あまり減らしすぎて実験に支障をきたすとなんだしディザームしてしまいましょう。

ガツン! と……。
さあ、いざ!

SpM、SpM……。

!?
SpMキャンセル発生!
こいつ受け流したのか!?
メッセージは……でていない。
これは前回確かめたのと同じだ。
素手の相手に武器でSpMを放ち、それがブロックされてもメッセージには表示されない!
ならこちらも素手だ!
格闘スキルを120に設定。
ステゴロ、パラブロウ……!
むちゃ痛いし!
っていうか死んだ。
いやアリエナイつよさなんですが。
まあ命中回避なしにしてますけどね。
これ普通に素手で戦うの実験どころじゃないな……。
ということで別キャラのバードを呼び寄せ、沈静の魔曲を歌わせることに。
ダメージ低減効果を受けながらやるしかない。
それでも厳しいと思うけど……。
準備は整った。
見てやろうじゃないかモンスターの格闘スキルの実体を!

受け流しブロック発生確認!
これは……。
■まとめ~モンスターはもう既に素手ではない?(素手だけに)
これまで五回に渡り、あれやこれやとやってきました。
受け流しブロック発生の件はまず
Pub97のエネミーモブは受け流しスキルを確認出来る。
これはそもそもあったものが見られるようになっただけのか、それとも新たに設定されたものなのかはわからない。
格闘GM以上のモンスターは受け流しスキルを持っていることが多い。
持っていない場合でも戦闘中に覚えていくことがある。
受け流しスキルのあるモンスターは、格闘スキルのみの表示だけど(具体的には解らないが)武器を持っているかのようにプレイヤーの攻撃をブロックをすることがある。
人間型敵性NPCの場合、対象が弓を装備しているとブロックが発生しないがディザームなどで素手になるとブロックする。
ひょっとしたら受け流しではなく、モンスターの格闘スキルがプレイヤーの格闘スキルとは異なるものになってしまっているのではないだろうか。
表示上は格闘となっているけれど、それでもペット育成と能力付加で武器をもった戦闘を有するものと同じようになってブロックしていたら……。
モンスターの両手、あるいは両足は武器であり凶器。
彼らの拳、掌は剣より斬れ、スレッジハンマーより重い衝撃を持ち、クリスのような鋭さ。
それらのモノと同等なのだろうか……。

『影技』かよ!
しかしPub97モンスターの格闘術はまさにシャドウスキルそのものなのでは……。
プレイヤーもシャドウスキル使えるなら僕もPub97以降、セヴァール目指しまぁす!
そんなPub97が試される大地人柱シャードに来る日はもう近い。
最後に
ちゃんとした装備で戦うと攻撃はわりと命中します。
120の武器スキルと回避低下などの効果、さらに装備プロパティで命中を確保しておけば、ブロックは人によっては気にならないかも知れません。
いまのところメッセージが出るわけでもないのでブロックが発生しても気がつかないケースもあると思います。
とはいっても無かったことが起きるので戦士の見方をすればモンスターの受け流し能力発動はひとつのデメリットの側面なのは間違いない。
またペットだけを見たならば、彼らが受け流しスキルを使うようになるというのはテイマーにとっては強化に繋がってはいると思います。
しかしモンスターも同様の状態に置かれているわけで、ペットとモンスターというクリーチャー同士戦いにはプラスマイナス相殺的な部分もありそうです。
戦闘の難易はプレイ環境、キャラクターの装備、キャラクターのスキル構成によって異なりますし
何と戦うか、その対象がどれほどの格闘値、受け流し値、あるいはその他のアビリティを持っているか。
そして戦闘状況がどれだけのスピードで変化していくか。
それらは絶対的ではなく相対的で、かつ個別的な側面があることは忘れるわけにいきません。
みんながみんな同じスキル構成のキャラと装備を持ち
かつ同じPC、同じデバイス
同じクライアント(UOは二つあるしクラシックではUOAもある)、同じ身体能力、反射神経だったら話は別ですが、そうではない(UOは割と多様性が開かれている方だと思う)のが現実なので。
そうなると、この受け流しの発動は今後エンドコンテンツの強モンスターと戦いに突入した際、モンスター打倒の必要な水準の上昇となった可能性はあるかもしれません。
特にソロでシビアなボスをやろういう場合はパーティー戦より影響は大きいかもしれません。
とりあえず不調和があると断然楽にはなるとおもいますが。
ちなみに僕はモンスターが新たに受け流しをしてくることが一概にどうこうと思ってはおらず、
ゲームプレイ内のバトルコンテンツを通じて、これまでと違う新しい感覚や表現性、エンターテイメント性をもたらしてくれるならば大歓迎。(単純な戦闘時間の極端な延長化や、ブロックによる致命的一撃の避けられ無さの増加しかないというだけなら正直……)
ありきたりな一言で表現するならば、作り手のなんらかの設計意図を感じること。
それを通じ、より多くのプレイヤーがより多彩な楽しみを見いだせることになっていけるならばそれはいいことだと思う。
なので今回のペット育成と強化であるPub97は楽しみではあります。

一般シャードのテイマーのGドラでシェイムのエナジーボルテックスを叩いてみました。
表示はされていませんが格闘値GM以上なので恐らく受け流し保有でしょう。
最後までEVを叩いてみました受け流しスキルは表示されることはなかった。

TC1にコピーした同じGドラ。
動物学でチェックしたところやっぱり受け流しを保有していました。
Gドラのスキル

同じようにシェイムのエナジーボルテックスと交戦。
受け流しスキルの上昇が見られました。

戦っていたエナジーボルテックスの受け流しスキルも上がってましたが。
HPが多いモンスターならば60くらいまであっという間にあがるかもしれませんね。
大人数でそういったHPの高い敵をたたけば終盤までに受け流しスキルもそれなりの値になるのでは。(猫ブロウ理論)
また武士道をもつスラッシャーやステイジアンドラゴンの回避率も気になるところです。
彼らの素手が両手武器か片手武器かしりませんが、武器と受け流しと武士道のスキルで回避向上関係が生じているかもしれません。
・追記
公式情報の翻訳でどうやらこれではというのを見つけました。
先月末の更新情報だったのね。
「◎ レスリングスキルがGMかそれ以上のペットは一定の確率で受け流しを発動するようになります。」
広田剣様より
内容はペットの話だった。
モンスターはなぜ……。
あとやっぱりレスリングがGMであることは受け流しスキル習得の条件として触れられている。
しかし、どう考えても今TCにあるPub97のペットやモンスターの戦闘状況は格闘スキルとなっているけど、これまでの、もしくはプレイヤーのそれとは違う気がするのよね……。
※ご注意
2017年4月17日 現在、Pub97はTC1にのみ導入されています。
本記事におけるPub97の内容は、現時点までのことを元にしたものです。
今後の変更や追加、修正は含みません。